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集団指導と個別指導

向き不向き


 学習塾の指導形態には、大きく分けて集団指導と個別指導があります。集団指導では、個人個人の学力の向上をはかるというより、どちらかといえば集団全体の平均的レベルを上げる事に主眼を置いています。そのため、学校の授業進度とは無関係に、その塾独自のカリキュラムによって、学校授業より数ヶ月先の内容を指導するというものも多いようです。

 ですから、その授業は、予習・復習がある程度なされている事を前提として、厳密な年間スケジュールの下に、先へ先へと進められます。しかし、学力別のよほど細かいクラス設定がなされていない限り、全ての生徒を満足させる行き届いた指導を行うことは困難でしょう。

 例えば、授業を受けていて分からない事柄が出てきたとします。 その時点で質問して、納得のいくまで説明を受けて、理解してから先に進むのが理想ですが、教える側は、その生徒が分かるまで授業を進めるのを止めて、待っているわけにはいきません。多人数を対象にして教える中では難しいものがあります。 しかし、一旦分からなくなってしまえば、その後に続く授業内容がどんなに素晴らしいものであっても、本人にとっては意味の薄いものでしかありません。

 そんな時には、授業後に質問をしに行くか、家庭学習で自ら解消するしかありませんが、それらが解消されず積み重なれば、未消化の部分を残したまま、更に難度の高い学習に取り組まねばならず、結局は時間ばかりを浪費する効率のわるい学習になってしまいがちです。

 その点、個別指導では、生徒がわからないまま、授業だけが先に進んでしまうというような事はありません。授業中わからない事があれば、いつでも質問できますし、必要ならば、前段階に戻って理解不足な部分を集中的に補強してから、改めて取り組む事もできます。

 また、教える側にとっても、一人ひとりに関われる時間が、集団指導に比べはるかに多いので、目の行き届いた指導がし易く、生徒の理解度を探りながら授業が進められます。例えば、生徒が問題を解く場合にも、結果だけではなく、それを解く過程を間近で見る事で、各自の持つ課題を把握し、理解しにくいようならアプローチの仕方を変えるなど、それぞれに合った最善の指導方法をとる事ができます。

 もちろん、集団指導にも個別指導にはない優れた点はたくさんあります。同学年の同じ目標を持った仲間と机をならべ、学校とはちょっと違った雰囲気の中で勉強する事は楽しい事でしょうし、なりよりも励みになります。また、長年培われたノウハウを基にして組み立てられた学習スケジュールの流れに乗る事さえできれば、確かな成果が期待できるでしょう。しかし、誰もがうまくいくとは限りません。能力の問題ではなく、向き不向きの問題です。「教え方」の違いがあるように「教わり方」の違いもありますし。

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